平熱通信

妄想癖、心配性、よそみがち。

朝からまっぷたつ。

たとえば電車に乗ろうとしている時だ。
駅ホームのアナウンスで「まもなくドアが閉まります」という告知後、実際にドアが閉まるまでには数秒の間があったりする。
その時点でドアの近くにいればそのまま早歩きで電車に乗り込むわけだが、今朝のドア閉め担当の人は、いつもよりかなりその間が短かったように思われる。
自動ドアにはさまれながら、僕はそう確信したのであった。

車内のアナウンスが「発車直前のご乗車はご遠慮ください他人の迷惑になるんだから」というような旨のことを軽く怒ったような口調で言っていたのだが、さきほども書いたように今日は「間」が違うような気がするのである。これを信号に例えるならば青から一瞬だけ黄になりその直後赤になる、という状況のような気がしないでもない。

自慢じゃないが、電車のドアに挟まれるのは今日がはじめてではない。
自分で書いていてしみじみと思うが、本当にまったく自慢にならないわけだが、それほど短くもない人生の中、記憶にあるだけで3回ほどはさまれている。これが他の人とくらべて多いのか少ないのかわからないが、もしかすると、そういう間合いを測るのが下手なのかもしれない。

とにかく、僕がいつも乗る電車については、駅ホームアナウンス終了から実際にドアが閉まるまでの間について、その時間の均一化をお願いしたいところではある。
誠に勝手なお願いであることは自覚しているので、小声でこっそりとここに記す。