平熱通信

妄想癖、心配性、よそみがち。

正月飾り消失問題。

何を今さら的な話ではあるのだが、今年は正月飾りをしている家が少ないような気がする。
僕が住んでいるマンションでは、例年、玄関のドアに小さな飾りを付けたりするのだが、少なくとも僕の部屋のあるフロアに関していえば、そういうドアはひとつもなかった。もちろん、毎年すべてのドアに飾りがついているというわけではないが、ひとつもないというのはかなり珍しいのではないだろうか。

その上、いつもマンションの管理会社が正面玄関に貼る「謹賀新年」のポスターもない。
これはいったいどういうことなのだろう。なんでもかんでも「平成最後」ということにして盛り上がる昨今だし、「平成最後のお正月」とかなんとかいいながら、むしろいつもより盛り上がってもおかしくないのが今年なのではないだろうか。なんなら、いつもは門松が描かれたポスターを貼っているところを実物の門松にするくらいのことがあっても個人的には驚かないだろう。

会社に行く途中、付近住民から挙動不審者だと思われない程度に家々を観察してみたのだが、やはり正月飾りをしているところは少ないような気がする。まあ、例年の状態を知っているわけではないので、これについては思い込み過多という可能性は高い。

ちなみに、「そういうドアはひとつもなかった」というくらいなので、我が家のドアにも飾りはなく、それについて家族に聞いてみると、「なんとなく忘れていた」という回答であった。
みんながみんなそういう理由だったら面白いとは思う。

ところで。
正月飾りのない我が家にも鏡餅はある。
やはり、食べられるものは忘れられにくいのかもしれない。
いや、なにが「やはり」なんだか、書いている自分でもよくはわかってはいないのだが。