平熱通信

妄想癖、心配性、よそみがち。

つまりだいたいくだらない。

金曜に変則的な勤務をした影響だと思うのだが、久々に、足がつって目が覚める。それも、土曜の朝、日曜の朝の2デイズである。
もっといえば、今朝は入浴中に眠ってしまい、目が覚めたのは2時間後であった。すっかり湯は冷めてしまったが、いいダシは出ているかもしれない。

変則的な勤務といってもそれはいわゆるシフトというやつで、通常なら9時から18時まで仕事をしているところを14時から23時にずらしているだけなのだ。勤務時間的にはいつもと変わらないのである。
眠っている最中に足がつるのも、入浴中に眠ってしまうのも、僕の場合はぐったりしている時に起きる現象で、つまりはどれだけ変則勤務に弱いのか、ということになる。けっこう長い期間この仕事をしているけれど、慣れないものは一向に慣れない。ある意味、軸がブレていないともいえるかもしれない。

2時間まではいかないまでも、最近、入浴に費やす時間が長くなってきている。とはいえ、もともと15分だったものが45分になったというくらいの話で、長風呂の人のバスタイムと比較できるようなレベルのものではない。
長くなった分の時間は、まるまるバスタブに浸かっている時間の増加にあてられていて、その間、文字通りほとんど何も考えず、ただただぼーっと身体をあたためている。

ここのところ、くだらない、というか、しょうもない、というか、少なくとも日常生活には特に必要のないことを考える時間があまりないような気がしている。ほんのちょっと昔までは、そういうことは勝手に湧いてくるもので、さながら石川五ェ門のように「またくだらぬことを考えてしまった」などとつぶやいていたものだ。
加齢により脳に余分なことを考える隙間がなくなってきたのか、余分なことを考えるほど体力が残らないようになってきたのか、なにがどうしてこうなっているのか、今のところよくわからない。ひょっとすると、ある意味においてはこれが「大人になる」ということなのかもしれない、とも思うし、もしかしたら、何かのきっかけでまた「余計なこと」が、専用の蛇口からじゃんじゃん出てくることもあるのかもしれない、とも思う。

このままでは、成分のほぼすべてが「どうでもいいこと」で構成されているこのブログも、内容が変わってくるかもしれない。作品を観なくてもその映画の内容を教えてくれるとか、人気のあるテレビ番組で語られたことを要領よくまとめてくれるとか、世の中に数多く存在するデリケートな問題について3行で説明してくれるとか、そういう世の中の役にたつようなサイトになっちゃったりするのかもしれない。
ただまあそういうサイトに載せる文章は書くのが難しそうなので、できればこれからも「どうでもいいこと」を主成分としていきたい、とは思う。