自宅にいる時に雨が降ると、うすい金属の板に雨粒が当たった音が聞こえてくる。
どこかの屋根かひさしあたりに使われている金属に当たった音なのだろうか。独特の高い音が小さく聞こえてくるのだ。
そのリズムがなんとなく好きで、時々じっと聞いてみたりする。
とぱらたたん
もしくは、
とんぱらたん
文字にあらわすとそんな感じなのだが、この度、長年に渡る自分内会議の結論として、
とぱらたたん
が、この雨音を表記するにあたっては妥当である、ということにした。
とぱらたたん
とぱらたたん
まあ、それだけの話ではある。
家族の話によると、ベッドの上にあぐらをかき、何をするでもなくじっと雨音を聞いている様子は、ちょっと不気味に見えるそうだ。
目を閉じてぴくりとも動かないという状態で、時々ふふっと笑ったりするらしい。