平熱通信

妄想癖、心配性、よそみがち。

ノート

朝寝朝酒朝湯が大好きで。

日曜の朝、たまーに近所の銭湯に行くことがある。 病気持ちになって以来、安価(ここ重要)で手軽(これも重要)にできる心身の疲労回復法を探っている……というほど熱心でもないのだが、なんとなく「そういや近所に銭湯があったな」というようなことを思いつ…

常連さんにはならないで。

薬をもらいに病院に行く。 そこは自宅近くの総合病院で、飲んでいる薬がなくなりそうになると行くことにしている。特に予約はしないが、診察開始時刻の9時に行けば診察と調剤の待ち時間を含めても9時半には帰ることができる。 内科の待合スペースでぼんや…

寒い朝にはベイマックス。

寒い朝を過ごすため、とりあえず着れるだけ着ておけばいいや、というあまり知性的ではない発想で身体の保温を試みたところ、その着ぶくれた様子がベイマックスのようになってしまった。 そういう体型でせまい我が家をのし歩くものだから、拡張され幅の広がっ…

通勤電車はいろいろ満載。

毎日毎日(僕らは鉄板の)、どこかから聞こえてくるのが新型ウイルスの件なのである。 僕の住む町内では、もうすっかりとマスクが姿を消してしまった。会社近くのドラッグストアでは、マスクが少数入荷するという噂がどこからか流れたそうで、その日は店の外…

ウイルスとかについて。

毎日毎日世の中はウイルスの話で持ちきりだ。 ところで、「毎日毎日」という言葉を思い浮かべると、ついつい「僕らは鉄板の」というフレーズを思い出してしまうのをなんとかしたいなあ、と思っている。ちなみにこのフレーズには「上で焼かれていやになっちゃ…

地震速報の鳴った夜。

未明に緊急地震速報が鳴り響き、さすがに家族全員が飛び起きた。 僕が住んでいるところは大きく揺れることはなく、しばらくゆらゆらと床下が動く気配があったものの、すぐに静かになった。 それはそれでほっとしたものの、飛び起きた時の勢いが思いのほか強…

世界にやばみがあふれてる。

会社からの帰り道、電車の中で見かけた三人の女の子たちの話である。 彼女たちはおそろいの制服を着ていて、おそろいの通学カバンを持っていた。背格好や表情などから総合的に判断すると、おそらく高校生なのだろう。ただし、僕はこの手の見立てが大変下手な…

「とりま」の「ま」。

「とりま」という言葉が「とりあえず、まあ」の略だということは知っていたけど、その言葉に出会うのは文章の上ばかりで、音声で聞いたことは今までなかったのかもしれない。 そう思ったのは、仕事中に、僕の席のそばにあるミーティングスペースから、「とり…

できごころや、ワイセツや。

先日知った、近所での「全裸発生」騒ぎ以来、ちょこちょことご当地ニュースを確認するようになった。 hints.hatenablog.com 全国区のニュースにはならないような、登場する地名から現場の場所がだいたい想像できるような、比較的近所を舞台としたそういう記…

全裸発生。

僕の住む町で、事件があったようだ。 これは、スマートフォンに入っているニュースアプリを眺めていて知ったことだ。このアプリでは、自分の住所を登録しておくと、ご当地ニュースを見ることができるのだ。久々にアプリを起動して、僕の目に入った、今年はじ…

初詣で本当に気にしないといけないこと。

録画したまま溜まっていた落語の番組をぼんやりと観て、図書館から借りてきた本をぱらぱらとめくり、実家に呼び出されてパソコンとスマートフォンの不調をなんとなく解決し、今年の正月は終わろうとしている。 ちなみに、僕は特段、パソコンやらスマートフォ…

(今年も)いいたいことはすこしだけ。

僕の住む町では二時間ほど前から「え、台風?」などと思ってしまうような強風が吹き荒れています。ついつい「なんとも荒れた年の瀬だゼ」などとひとりごちてしまい、そういえば「ひとりごちる」なんて言い回し、久しぶりに使ったなあ、などとどうでもいいこ…

僕が叫びを叫ぶとき。

都内有数の大きな駅の構内で、大声で発言しながら歩いている女の人がいた。 年齢は20代といったところだろうか。ひとりで歩きながら、真正面に向かって叫んでいる。僕から見える範囲での判断では、彼女の視線の先に、そのメッセージを伝えたい相手が具体的に…

ドアをノックするのは誰だ。

まだ暗い路地をとぼとぼと歩き、駅に向かう。 風が冷たい。鼻とか耳とか、頭部の突出したパーツが少し痛み、きっとほのかなピンク色になっているんだろうなあ、と思う。 とあるマンションのそばを通り過ぎたとき、そのマンションのゴミ回収スペースに、張り…

朝6時台のシーソーゲーム。

それがいわゆる平日であれば、毎日同じような時刻に自宅を出て、駅のホームの同じような場所で電車を待ち、同じような座席に座り会社に向かう。 朝6時台の通勤電車に乗り込むのは同じような境遇の人が多いようで、いかにも会社員、という風体のメンバーばか…

おんぼろホログラム。

夢の中に、友人が登場した。 彼の顔を見るのは十数年ぶりのことだったので、それはそれは驚いた。 その昔、僕と彼はたいそう仲が良く、毎晩のようにインターネット上でチャットをしていた。会話の内容はほとんどが雑談だ。お互いの住んでいる場所は遠く、就…

全体的にムダ話。

どうしてそういうことになったのかよく覚えてはいないのだが、ふと娘に「CDってなんの略称だか知ってる?」と聞いてみたところ、 「お、大喜利か?」 と張り切りはじめた。どうしてそういうことになるのだろう。 とりあえず僕の回答は、 「違います」 ……だ。…

いつものトイレは16番。

寒い朝は、駅のトイレが混む。 大きな駅のそれなりに大規模なトイレから行列がはみ出している光景を見ると、ああ、偉そうにしているけど、人間も結局のところ動物なんだな、という気持ちになる。 通勤で使うある大きな駅で用を足す時に使用するトイレがだい…

一昨昨日に起きたなんらかの事件。

なんだかどんどん気温が下がってきて、いつの間にかふつーに薄いコートなどを羽織って外出するようになった。ほんの一昨昨日くらいまで、まだTシャツだけでもいけるんじゃね、などと思っていたような気がするのだけれど。 ちなみに「一昨昨日」という単語は…

流れて行く言葉。固定した思い出。

「新語・流行語大賞」の候補が発表され、「えーこんな言葉使ったことあるかなあ」などと思いつつ、自分がいかに流行に疎いか実感する、というのがこの時期のささやかな恒例行事になっている。 今年ノミネートされた言葉たちは、例年に比べるとまだなじみのあ…

命名コロビクビク。

駅の階段で久々にすっ転ぶ。 ホームから降りる階段の、最後の段を踏み外したのだ。 ここで、そこそこ長いこと生きていれば時には階段を踏み外すこともあるよな、と思えればいいのだが、ついつい持病の進行状況との関連について思いをはせてしまうのである。 …

重要参考トイプードル。

夕方、ベランダにいた家族が悲鳴を上げながら僕を呼んだ。 何事かとおもい駆けつける……というほど広くないので数歩移動すると、ベランダの床に虫の死骸がある。家族は虫が大の苦手なので、こういう機会があるととりあえず僕が招集されるのだ。 家族はいつも…

ゆずこしょうの呼称問題。

ゆずこしょうという調味料にコショウが含まれないことをかねがね不思議に思っていた。 それはつまり、「海ぶどうという食べ物にブドウが入っていなかったり、イヌノフグリという花に犬のふぐりが入っていないのと同じようなものなのか」などと、我ながらわか…

雨の中、大声で笑う。

せっかく、棚からぼたもち的な休日(といういい方はあまりよくないのかもしれないけど)を手に入れたのに、どうにも天気が悪い。昨夜から降りはじめた雨は朝まで続き、手元の天気予報アプリによれば昼くらいまでやまないらしい。 こういう日は、犬の散歩(朝…

君の名は。

ラグビーで有名なリーチマイケルさんという人の「リーチマイケル」が、「リーチマイケル」というひとつの言葉なのか、それとも「リーチ」と「マイケル」というふたつの言葉なのか、そこのところがよくわからなかったのである。 これはもしかすると、ラグビー…

おそいしはやいしこわがってるし。

図書館というところの何がやっかいかって、あそこには、本がたくさんあるのである。 世の中に存在する本の大半を僕は知らない。大きな書店とか図書館に行くとそれがよくわかる。世界には、僕の知らない本がたくさんあるし、ということは、僕の知らないことや…

ありえない世界は意外と近く。

ある日、歳の離れた同僚がこんなことを言ったのである。 「さすがにいい歳して、ジーパンにTシャツで外出とかありえないですよね」 9月とはいえまだ暑さの残る、そんな日のことであった。その時は会社からの帰り道で、駅に向かって歩いていたところである…

朝、新しい消費税についてまず思ったこと。

ふと気がつけば月が変わり、今日から消費税は10パーセントになる。 ここ最近の、「増税前の今! まとめ買いのチャンス!」的な盛り上がりにすっかり乗り遅れたまま10月を迎えてしまった。まあ、あまりお金に縁のない生活をしているので、乗り遅れるも乗り遅…

夢みるように眠りたい。

日付が変わるその近辺、僕は会社でキーボードを叩いていた。 金曜夕方に出社して、土曜深夜に仕事が終わる。そういう時間帯でしかできない作業というものが時々あり、会社員ゆえにやれと言われればやるしかないのだが、いつも眠っている時間帯に仕事をするの…

柴犬兄弟。

とぼとぼと伏し目がちに歩いていたら、五つ子と思われる柴犬の兄弟と目が合った。 兄弟はマンホールの上にいて、興味津々といった風にこちらを見ている。 こちらに話しかけたそうにうずうずしている兄弟にあいさつをして、うつむいて歩くのも悪くはない、と…