平熱通信

妄想癖、心配性、よそみがち。

2019-01-01から1年間の記事一覧

通勤経路が危険地帯。

暑かろうがなんだろうが、サラリーマンなので会社には行かねばならぬ。 それはしょうがない。それはそういうものだ。 「なんか暑いので今日は休みます」 ……なんとなく、一度くらいは言ってみたいような気持ちにならなくもないが、そこはそれぐっとがまんして…

夏の散歩にビスケット。

いやしかし暑い。 外を歩いていると、熱せられた空気のかたまりが体にぼうんぼうんと体当たりをかましてくるような、まさに猛暑本番! という暑さである。 この暑さは地上に住む者に平等にダメージを与え……いや、そんなに大げさな話でもないのだけれど、この…

夏のせい。

ここのところの急な暑さにすっかりとやられてしまい、朝、通勤するだけでもうふらふらである。 出社後、汗がたらたら流れる後頭部をタオルでぬぐいながら水を飲む。もう一日の体力をほとんど使い切ってしまったのではないか、という恐れのようなものを感じ、…

すばやくなりたい。

「こころ」と入力した文字を漢字に変換しようとしたところ、その変換候補の筆頭に「ココロ」というカタカナが表示されてなんか照れる。 ここに表示されるということは、過去に「こころ」を「ココロ」に変換したことがあり、それを覚えていた我がiPhoneが「わ…

その笑顔の行き先は。

通勤途中のとある路地に、小さなアパートがある。そこはたしか女子専用で、外観はいかにも昭和のアパートっぽいのだが、小洒落たカタカナの名前が付いている。 僕がそのアパートのわきを通ったとき、ちょうどその建物から女の子が飛び出してきた。彼女はしば…

手足のおもり、恋するおもい。

公園の中を、颯爽と走り抜けていった男の人の両手には小さな鉄アレイが握られていたのであった。そうやって走ることでより効率的な筋力アップが望めるということなのだろうか。鉄アレイを除いたスタイルはジョギングする人そのものなので、僕がひいふう言い…

わたしのことがわからない。

最近はどういうわけか落語ばかり聞いている。 朝起きると録画しておいたテレビ番組の落語を観て、通勤の時もスマートフォンで落語を聞く。寝る前だって同じことで、落語を聞きながら眠るのである。 落語を聞くのはもともと好きなのだが、最近はその量が尋常…

ピョン吉以外の平面ガエル。

昨夜からの雨が降り続くようなこんな朝は、いつもより少しはやく玄関を出ることにしている。 傘をさすと晴れている日よりもはやく歩けないということもあるのだけれど、それよりもなによりも、カエルを警戒しないとならぬのだ。 僕の住む町には、雨が降ると…

太っててもやせてても。

朝から内科に行く。 服用している薬がなくなったのでもらいに行ったのだ。 医師と短い会話をして、「じゃあ、シャツをめくってください」という指示に従いTシャツをめくる。 聴診器を耳にセットした医師は僕の体をじっと見てはいるのだが、なかなかその先端…

最終的にはクライベイビー。

会社に行く途中、歩きながら聞いていた落語がなかなかいい話で、不覚にも少し涙が出てしまった。 ぽろぽろとこぼれてくる、というような量でもなかったので、そのままほったらかして歩いていたのだが、僕は涙を流すと顔が大げさに赤くなる傾向があるので、付…

トイレの中の名セリフ。

会社のトイレの個室に貼られた「ボタンは長押し」という注意書きについて、何かひっかかるものを感じていたのだ。 その「ひっかかるもの」は、注意の内容についてのものではない。 ビルの高層階にあるトイレの場合、水を流すためのボタンを長めに押さないと…

対決モスキート。

部屋の中に蚊が出没するようになり、僕の睡眠を妨げるようになった。 この部屋に住むようになってかなりの年月を過ごしてきたが、蚊が出たのは今シーズンが初めてかもしれない。 明日も仕事だ、そろそろ寝なくてはならない、という頃合いに聞こえてくるあの…

やぶけたジーンズ穿き続けていいのか問題。

犬と散歩をしている途中、履いていたジーンズがやぶけた。 我が愛犬にとって散歩時の必須最優先ミッションであるところの排泄行為が終わり、「本日の作品(朝の部)」をピックアップしようとしゃがんだはずみで、左の膝部分がびりりと裂けたのである。もう何…

おおむね気分はライトグレー。

インターネットをふらふらとさまよっていると、さまざまな人が書いたさまざまな言葉に出会うことになり、それらを読んでいると、世の中には、うまいことを言いたい人がとても多いんだなあ、ということをしみじみと思う。 ……いや、うまいことを言いたい、とい…

人類未満。

「簡単に手で切れます」と書かれた詰め替え用ボディソープの容器において、液体の注ぎ口が簡単に手で切れなった時、少しがっかりした気持ちになってしまった。 メーカーが「簡単に切れるんだよ」と明言しているものを簡単に切れない。 商品に書かれたこうい…

白黒はっきりできない話。

「フィルム」という言葉から何を連想するかと問われれば、僕などは、写真を撮るためにカメラにセットして使うアレを思い出すのだが、今現在の日本の常識、というか平均値はどのようなことになっているのだろう。 「フィルム……あ、スマートフォンの画面に貼る…

よくも悪くもルーティンワーク。

今日に限って、乗った電車がふたつともまったく遅れたり止まったりしなかった。朝の時間帯は乗降客が多いこともあり、電車の走行に影響するようなアクシデントが起きる確率が高い。なのでいつものように、ちょっとはやめに自宅を出たところ、検査予定時刻よ…

タフでハードな一大事。

会社のトイレで用を足していた時のことである。 僕の立つ位置の背面にある個室から、ずっといびきが聞こえていたのだ。その音量はそれなりに大きく、狭い個室から発せられているからか低く響いていた。 僕は、それについて、「会社のトイレでよく眠れるもの…

Signage! Signage!! Signage!!!(英単語を3回くり返して書くとカッコよくなると信じている世代)

通勤途中の乗り換え駅で、突然聞こえてきた若い女性の泣き声は、早朝の構内に響きわたったのであった。 その声は、基本的に知らない人に積極的に声をかけられない僕のような人間ですら心配になってくるような悲しそうなものであった。そう思うのは僕だけでは…

量販店のリップル・レーザー。

午前2時に目が覚めて、そのままなんとなく寝付けないまま朝を迎えてしまった。体は重く、頭もハッキリしない。要は心身ともに睡眠を求めている状態のはずなのだがどういうわけか眠れない。 基本的には「できることなら眠りたい」と思い続けているので、その…

雨音と早起きとビスケット。

夜中と早朝の間くらいの時刻に目が覚めて、もうすこし眠ろうかいっそ起きてしまおうかなどと考えている時に、それまで静かに降っていた雨が本降りになった。 いきなり大きくなる「さあああああ」という雨音。時々、まとわりつく雨ごと走る自動車の走行音が聞…

禁断の果実。

この春から服用するようになった薬には注意事項があり、なんとこれを服用している間はグレープフルーツを食べてはいけないらしい。 服用する期間は未定っちゃ未定なのだが、最低数か月、長ければ一生規模になるようだ。服用しないと体調が大変なことになるの…

裸一貫毛皮一枚。

この文章を書いているのはいわゆる早朝という時間帯で、どうやら気温は15度くらいらしい。窓を開けると「涼しい」というより「肌寒い」風が入ってくる。 そのくせ予想最高気温は32度だか33度になるようで、アナウンサーは「服装でうまく調節してくださいね」…

ないないづくしの99ブルース。

ヒゲを剃る時に使うジェルがなくなってしまった。 これは今日中に買わないといかんなあ、などと思いつつ顔を洗い、化粧水のボトルに手を伸ばしたらこれまた空であった。 実はさきほど、コーヒー豆をきらしていたことに気付き、財布の中に紙幣が一枚もないこ…

タブレット未使用世代認定。

会社で僕の隣に座っている後輩とは、お互いに年齢の公表をしたことはないものの、20歳以上の差があるはずだ。 彼(後輩は男の子なのだ)は最近Androidタブレットを購入したそうで、数年ぶりに買い換えたそれはとてもキビキビと快適に動作して、もう便利で便…

トイレからごりごりと音がする。

朝、ぼんやりと考え事をしながらコーヒー豆をミルに入れ、ごりごりと挽いているときに突然トイレに行きたくなり、ふと気づくとミルを持ったまま便座に座りコーヒー豆を挽いている、ということがある。一応書いておくがそうしょっちゅう起きることではない。…

よい迷子になるために。

先週の金曜日だろうか、朝の情報番組かなんかでアナウンサーの女の人が「10連休中の疲れの出る一週間でした。明日からの週末で体を休めてくださいね」というようなことを言っていた。 なかなか含蓄のあるコメントだなあ、と思う。含蓄という言葉のチョイスが…

クラムボンはわらったよ。

最近はなにもしていない。 本も読まず、録画していた映画やアニメを観ることもない。 本来そういうことをするために用意している時間、つまり、自分が裁量権をフルに行使できる時間は、なんとなくぼんやりとしたり、テキトーに携帯をいじったりしている。で…

新元号には「平熱」希望。

毎日こつこつと、頭に浮かぶ「わりとどうでもいいことだけど少しは面白いこと」を文章にしているのだが、一向にバズる気配もなく、そもそも何をどれだけ書いても1円の得にもならないこのブログにけっこうな時間を割いているという現実を思うと心底しんどい気…

ミニマルおでんと揚げ玉ごはん。

ちょっとした事情があり、週末から奥さんが実家に帰っている。 それ以来、食事の支度は娘が行っており、今まであまり台所に立ったことのなかった当人としてはなかなかチャレンジングな日々を送っているようだ。 僕としては味わいや固さに多少の難があっても…